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用語集

インコタームズ (Incoterms)

インコタームズ (Incoterms) とは、国際商業会議所 (International Chamber of Commerce: ICC) が策定した貿易条件の定義です。名称は Internationalの ‘In’, フランス語の Commerce (Trade) の ‘co’, それに 'Terms’ を組み合わせた略称です。

1936年に初版が策定されて以来、商慣習の変化を反映して改正を重ねてきました。インコタームズ2020は、2020年1月1日から発効されました。

貿易取引における運賃、保険料、リスク(損失責任)負担等の条件に関する売主と買主の合意内容について、国によって用語の解釈に不一致があると貿易が円滑に行われないため、国際的に統一的な定義を取り決めたものです。 任意規則であるため、強制力はなく、貿易取引の契約書に「本契約で使用されている貿易条件は、インコタームズ2020によって解釈する」というような条項を入れることが一般的です。また、両当事者が合意すれば、例えば1990年度版に準拠することも自由にできます。

インコタームズの本文(和英対訳)は、国際商業会議所日本委員会で入手することができます。

外部リンク参照

FOB

FOB(Free on Board=本船渡し)とは、インコタームズ(国際貿易取引条件)のうち、コンテナによる船積み貨物の引き渡しでよく使われる取引条件です。
輸出港で、買い手(輸入者)の指定する船舶に貨物を積み込むことによって契約が完了し、運賃および保険料は買い手が負担します。

CFR

CFR(Cost and Freight=運賃込み条件)とは、インコタームズ(国際貿易取引条件)のうち、コンテナによる船積み貨物の引き渡しでよく使われる取引条件です。
運賃は売り手が負担し、保険料は買い手が負担する取引条件です。つまり、CIFから保険料を除いたものを指します。

CIF

CIF(Cost Insurance and Freight=運賃保険料込み条件)とは、インコタームズ(国際貿易取引条件)のうち、コンテナによる船積み貨物の引き渡しでよく使われる取引条件です。
FOB価格に運賃・保険料を加えた取引条件です。

協会貨物約款(Institute Cargo Clauses:ICC)

協会貨物約款(Institute Cargo Clauses:ICC)とは、英国保険市場で作成され世界的に広く使用されている約款です。英国保険市場で作成されたICCは、国際市場においても実質的な標準約款として認められており、現在では1963年に作成されたICC(1963)、1982年に作成されたICC(1982)および2009年に作成されたICC(2009)が使用されています。引受保険会社では、近年の国際間取引や物流の実態を踏まえて作成されたICC(2009)を、基本約款として採用しております。
※貿易取引条件や信用状で指定された場合など、必要に応じてICC(1963)またはICC(1982)でお引受することも可能です。

共同海損

海上運送において、その運命をともにする船舶、貨物、あるいは運送賃が航海中に危険に遭遇した場合、その危険を避ける目的で共同の安全のために、故意にかつ合理的な犠牲が払われ、あるいは費用が支出されることがあります。その犠牲損害あるいは費用をその海上事業に加わっている利害関係者のうち船舶、貨物、運送賃の三者が分担しあうという制度が共同海損で、その根本的な精神は衡平の原則(Principle of Equity)にあります。
この共同海損の原則は、ヨーク・アントワープ規則(York-Antwerp Rules)A条に規定されています。ヨーク・アントワープ規則は共同海損に関する統一的国際規則で、1877年に制定され、その後、改定や修正を加えられ、2004年に改定されたものが最新ですが、現在広く使用されているものは、1994年の規則です。ほとんどのB/Lや用船契約書に共同海損の精算に関しては、ヨーク・アントワープ規則に従うことが規定されています。

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